第11回:リモートプレゼンで役立つ!話の組立【後編】
インタビュー/井上さゆり
企画・構成 /高浜希三子
スピーチトレーナー高津和彦(こうず かずひこ)先生に、リモートで伝わる話し方をレクチャー頂くインタビューシリーズです。第11回:リモートプレゼンで役立つ!話の組立【後編】です。
―― 話の組立パターン、選び方を教えて頂きましたが、他に注意点などは?
高津 つまり、私がお勧めしたいのは、皆さんが率直に自分の思いを伝えたいと思うこと。
ならば聞き手に対して、どのパターンで言いたいのか、選択したいか。
「こうだろ?こうしたい!こうだからだ!」か、
「これしかない!こうなってるじゃん!だからこれなんだよ!」か、
「これでいいのか?こうあるべきだ!だからこれでいこう!」か、
あなたがどれでやりたいかです。簡単です。
―― そうですね。
高津 だから、これは人によって選択が違う。
それは思いが違うからです。
―― (うなずく)
高津 前置きから入りたい人もいる。結論を先に言いたい人もいる。
みんなはこうしてる、から入りたい人もいる。
―― ケース・バイ・ケースですね。
高津 そうです。
皆さんの性格と、聞かれる内容と、扱う題材と、もろもろ判断して、最善だと思うのを選んでください。
―― はい。
高津 また、いつでもそれは正解だとは限りません、それも頭に入れておくこと。
あなたは、よく周りの人から、
―回りくどい、
―いきなりだな、
―聞いてないよ、
―何が言いたいの、
―状況はどうなのよ、
などと言われませんか?
―― うーん? ・・・。
高津 皆さんが人からよく言われることを、自分への反省材料として頭に置いておいてください。
これは批難ではなく、ある意味、非常に良いアドバイスと言えますから。
―― なるほど。
改善点を提示してくれているというわけですね。
高津 そうです。人は思っていてもなかなか悪い点を面と向かっては言ってくれませんから。
―― (うなずく)
高津 以上が、面接で質問されて、説明を求められて、プレゼンの骨子として、話す内容をどう組み立てていけばいいか、に対する答えです。
―― 話の組立パターンを知っているだけで、すごく話しやすくなった気がします。
今後、使っていきたいです!ありがとうございました。